春先、葉肉が厚く、ひときわ目立つ瑞々しい大きめの若葉に出逢いました。
何の葉なんだろうと調べてもわかりません。
ただ、キツネノテブクロ、バイケイソウなどの毒草に似てたので、興味がありました。
その後、希少価値がある品種、という項目でこの植物によく似たものを発見するに至り、「大姥百合(おおうばゆり)」にそっくりであることがわかりました。
で、てっきりそうだと思ってたのですが、最近調べた結果、そのもうひとつランク下の「姥百合」だったわけです。
百合というのは、わりと葉が茎ほどの細いタイプが多いので、まさか百合の一種だとは思いもしていませんでした。
というわけで、道ばたで見かけるといつも愛でるように見てました。
さて、夏も本番になってくると、葉ばかりだった茎からにょきにょきと特大のアスパラガスのような蕾が!!
いやこれば本当にアスパラガスにそっくりでした。
スケッチしたかったんですが、これじゃあ描いてもアスパラガスにしか見えない!
写真で見たとはいえ、これが本当に百合の花を咲かせるのか、と信じられませんでした。
この蕾の期間が長く、約1ヶ月くらい待ちました。
すると、蕾の部分が分かれ、1本の茎に6個ほどの百合の花が放射状に咲いたのでした。
山百合のような華やかさはありません。色も白、もしくは葉脈に似たうす緑。
大姥百合のほうは花を10本~20本もつけるそうです。
それと、大きめの品種であるせいか、群生していません。あっても並んで2本程度です。
想像ですが、野生の品種でも、土地の養分を非常に多くとる種類があります。
多分、その一種なのかもしれませんね。
日当たりのいい道ばたに凛と立っていました。
ああ、なるほど、それで姥、なのでしょうか?
・・・と思っていたところ、実はこのスケッチした百合ですが、花はいかにも野生っぽく趣のある風情なのに、立派だった葉のほうは枯れ始めていたんです。
最初、葉に惚れ込んだ者としては、葉を描いておきたい、ということで、少々事実より美しめに葉を描いたんですが・・・
なんと、名前の由来が「花期になると、葉が枯れ始めるので、歯の抜けた姥に例えられた」。
花を知る前に知らなくてよかったです・・・。
多年草なので、来年も同じ場所で、凛と立ってまた咲かせてくれることでしょう。
by風太郎