旅に出てきた。
行き先は、屋久島である。
現地で友人と落ち合い、もののけ姫の森のモデルになったという森を散策に行こうという計画だ。
屋久島はほとんど雨と聞いていて、友人ともども雨と気温の心配ばかりしていたのだけど、これが信じられなくらいの快晴で、帰るころには日焼けで顔が赤くなってしまった。
いったい今は何月なんだ?
しばらく旅の話を書きたいと思う。
ではまずは、旅の始まりから。
屋久島上陸は、友人との数年来の約束で、なかなか実現できずにいた。今年こそは実現しようと何度か日程を調整して、やっと旅の日程が決まった。
友人とは、現地で落ち合う。
住んでいる地方が違うので、そうするのが都合をつけやすかった。
まあ、その友人とはいつもどこかの町のライブハウスで再会ということが多いので、こういう再会はいつものことなんだけど、今回は旅先で再会となるのでなかなかおつだなと私は楽しみにしていた。
私は財布事情と相談して、新幹線を乗り継ぎ鹿児島まで行き、フェリーで屋久島に上陸することにした。
いろいろ検討したのだけど、これが一番楽で安かったのである。
しかも、九州新幹線に乗れる機会なんてめったにない。
その上、船で屋久島に上陸なんてとても素敵ではないか。
私はたいていの乗り物が好きで、その中でも船は特に好きなのだ。
友人は関西の人なので、便のよい飛行機を乗り継いでやってくる。
私のほうが1時間ほど早く到着するので、レンタカーを駆って空港まで出迎えることになっていた。
さて、フェリーは朝8:30分に出発なのでどう計算しても前日に鹿児島入りしないと間に合わない。
それで私は前日に鹿児島入りをした。
出発の日の朝、JRチケットを確認していて大変なことに気がつく。
帰りの新幹線がフェリーの到着時間よりもかなり早い時間になっている。
なんでこんなことに!!
あたふたと時間の計算をしなおしてメモをする。
結局予定時間よりも少し遅く家を出る羽目になった。
それでも最寄り駅でチケットの変更をするくらいの時間はあり、滞りなくチケットの変更は終わった。
やれやれ。
新幹線は、山陽新幹線から九州新幹線に乗り継ぐ。
山陽新幹線は終点の博多までだが、乗ったとたんに大爆睡してしまった。
博多に到着するとすぐに荷物片手にホームを移動、新八代駅で待つ新幹線つばめに接続する在来線特急列車のリレーつばめに飛び乗る。
新八代での乗り換えは3分。
これは目の前に新幹線つばめが待っているからである。
リレーつばめはとてもシックでかっこいい。
座席もなんだか特別な感じがして、乗務員もまるで飛行機のフライトアテンダントのように素敵だった。
列車に入り口に立っていて乗り込もうとする私たちに"いらっしゃいませ"と丁寧にお辞儀をする。
特急列車に乗ってこんな待遇は初めてでどきどきした。
約2時間の行程は持ってきた文庫本を読んですごした。
山陽新幹線でぐっすり寝たので眠気はない。
座席のすわり心地がよいので、読書するにはうってつけだった。
車内は少し薄暗くしてあり、LEDライトを必要に応じて手元に灯すことが出来た。
窓の外は普通にどこかの誰かが暮らしている日常の風景が通り過ぎてゆく。
その中をちょっと気取った特急列車が走りすぎる光景を遮断機の下りた踏切で学生が見上げていた。
それを見ている私はなんだか不思議な気分になった。
そんなことをぼんやり考えたりしているうちに、リレーつばめは新八代駅に到着。
リレーつばめと新幹線つばめの座席指定は同じ番号の車両になるように配慮されていてとてもありがたかった。
列車を降りて目に入ってきたのは、車体に書かれた"つばめ"の文字。
墨で書いた文字のように真っ黒くはっきりと書かれている。
そのそばの入り口の前ではやはりアテンダントの人がにっこり笑って待っていた。
山陽新幹線では絶対にないよなあ・・・とちょっとうらやましくなってしまった。
車内に入ってびっくり。
座席の背もたれが全部木で出来ている。
そこにすわり心地のよいクッションがくっついているのだ。
車内の照明は和室のような暖かいオレンジがかった色で、なんとなく優しい気持ちになった。
足元はこれまたお風呂のようにタイルが敷き詰めてあった。
なんだかとても高級な感じである。
しかし、残念ながらつばめでの移動は1時間弱。せっかくだからもう少し乗っていたいなと思うくらいの時間だった。
いつか博多から直接つばめに乗り換える日が来るらしいが、いつになるやら。
鹿児島に向けて走り出すと、きれいだけどまぶしい夕日が直接窓から入ってくるようになった。
しょうがないので日よけを下ろそうとしてまたびっくり。
これまた竹で編んであって、程よく外の光を取り込んで景色も程よく見えるのだ。
なんとなんとこれはとても気分がいいじゃないか!
ここでも終点までを本を読んですごした。
電車やバス、船のいいところは、乗ってしまえば勝手に目的の場所まで連れて行ってくれるところだ。座席は私だけの宇宙と化す。
音楽を聴きながら窓の外を見て空想するもよし、ほんの世界に没頭するもよし、もちろん爆睡するのもよし。今回は、音楽よりも読書に没頭していたなあ。
何もしなくてよいので楽ちんなのである。
そんなこんなであっというまに鹿児島到着なのだった。
ここまでかかった時間は、待ち時間を入れて4時間。
さて長いのか短いのか。
それから今度は市電に乗り換え、鹿児島屈指の繁華街である天文館通に移動する。
キャリーバッグに30Lくらいのデイパックを背負っているので、電車に乗ってすぐ後ろのほうへ座った。
ところが、次々人が乗ってくるので、これは降りられるかなあと不安になってしまった。
10分足らずの時間中ずっとそのことが気になってしまった。
幸い、ほとんどの人は天文館通で下車したので、私も問題なく降りることが出来た。
大きな荷物のときにはできるだけ電車の前に乗るほうがいいな・・・というのはちょっとした教訓になった。
翌日の移動を楽にするため、港に一番近いホテルを物色した結果、天文館通のほど近くに宿泊することになった。
夕方到着するように時間を調整してあったので、ホテルにチェックインした後財布と携帯電話くらいをぶら下げてアーケード外を冷やかして歩いた。
天文館通は、江戸時代に天文学や暦を研究する施設がたくさんあった場所だそうだ。
アーケード街の中に石碑が立っていた。
ざっと見渡してもそんな痕跡はほとんどなかったけどね。
とにかく人が多い。
お土産屋、飲食店がずらっと立ち並んでいるんだけど、どこかちょっと寂れた感じの商店街といった趣もある。
ああ、観光地に来たなあとなんとなく思う。
ホテルを出る前に駅の観光案内で貰った無料のガイドブックでいくつかの飲食店にめぼしをつけていたので、それらの店を探して歩く。
今回は絶対に黒豚のしゃぶしゃぶを食べるのだ~と意気込んでいたのだけど、どのお店もコースの料金は手ごろでもしゃぶしゃぶは別料金というところがほとんど。
なんだか探して歩くのも疲れてきたそのとき、なんとなく目に飛び込んだ居酒屋でしゃぶしゃぶを含んだ手ごろなコースを発見した。
こりゃいいやと意気込んで入り口をくぐったはいいが、とてもおしゃれな居酒屋だったのでちょっと気後れしてしまった。
この後料理を堪能したのはいうまでもない。
食いしん坊の私でもおなかいっぱいになるほどの量だった。
前菜から始まっておさしみ、さつま揚げ、角煮、しゃぶしゃぶ・・・その時点でかなりおなかが重くなっていたのだけど、その後今度はなんと黒豚のとんかつ!
それでもおいしいのでぺろりと平らげる。
そしたさらにお茶漬け・・・締めは鹿児島名物の白くま。
その間、この時期しか作られていなくて、鹿児島にしかないという紅芋で作られた"流川"という芋焼酎とお約束の"魔王"をロックでいただいた。
なんだか気分がふわふわして、ニコニコしながら会計をした・・・ような気がする。
お店の人はあほな客だなあと思ったかな^^;
帰りはちょっと千鳥足になってしまい、ホテルまで一生懸命帰った^^;
さらにホテルではしこたま水やはちみつレモンを飲んで、ベッドの上でうんうんうなる羽目となる。
一人のときはあんまり飲んじゃいけませんね~(自戒の念をこめる)
これで明日大丈夫なのか・・・とチラッと思う私なのだった。
料理についてはお店の方のご好意で撮影することが出来たので、アルバムとしてアップします。
興味のある方はそちらをごらんあれ。
そんなこんなで比較的ゆるく屋久島上陸前日は過ぎて行ったのであった。
「Luwanda」
MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBET






お疲れ様です。
いよいよ、始まりましたね。
奇しくも同じように我々が出会うまでで
1つの日記を書いているのがとても笑えました。
続きも楽しみにしています。
これから先は自分のを書くまで読まないようにしますけど。
(そうじゃないと気後れして書けん!!!)
投稿情報: Richie | 2009-10-22 22:41
>Richieさん
お疲れ様^^
いや~書き始めたからには終わらなくちゃねえ。
どうやって書きましょうとちょっと悩んでいたりします・・・^^;
投稿情報: 安井文@管理人 | 2009-10-25 14:38