酔いつぶれた翌日は、なにやらすっきり。
別段起きにくいこともなくさっさと出発の支度をしてチェックアウトをした。
フェリー乗り場までホテルからは10分程度ということだったので、方角だけをしっかり確かめてキャリーバックをごろごろ引きずって歩いた。
風は少し冷たかったけど、それがとても心地よく感じたのは、いよいよ屋久島へ行くのだと気持ちと体が高揚していたためかもしれないな。
ほんとに10分程度で港に到着。
もう一度フェリー乗り場の位置を看板で確認してからさらに進むと、想像していたよりも大きなフェリーが待ち構えていた。
往復切符を購入していよいよフェリーに乗り込むとき、目を上げると桜島がきれいだった。
船に乗ったらすぐに船内を散策し、落ち着ける場所を探した。
進行方向の景色のよく見える位置にコーヒーラウンジがあり、自由に出入りしていいということだったのでここに落ち着こうとしたのだけど、結局途中で眠くなり二等客室でごろ寝した。
乗客は少なくて広い二等客室の1スペースに多くて3人程度の人口密度で、私が陣取ったところは一人だったので十分にくつろげた。
船内では1時間だけうどん屋が開店し、コンビニに寄り損ねた私も月見そばを食べた。
1時間だけなので、次から次へと人がやってくる。
この人たちはいったいどこから出てきたんだとひそかに思う私なのだった。
フェリーはほとんど揺れることなく快調に海を渡り、4時間後に屋久島に到着した。
着岸15分前、私は船首方向の甲板で迫り来る屋久島を見ていた。
風は想像していたよりも生暖かく、寒いと思い込んでいた私はちょっとだけ出鼻をくじかれてしまった。
やがてフェリーは宮之浦港に着岸した。
フェリーの乗務員にお礼を言って、いよいよ上陸。
友人の飛行機は1時間後に到着だから、一足先に上陸だ。
港にはレンタカー会社の人が私の名前が書かれた看板を持って待っていてくれた。
車の中で、矢継ぎ早に質問する。
そこで仕入れた情報は、屋久島は亜熱帯だから結構湿気があって熱いということと、観光関係の仕事をしている人は8割くらいが外から来た人で、シーズン中だけやってくる人もいるということと、屋久島は死火山なので温泉は実は外から引っ張ってきている・・・などなど。
その中で一番私の興味を引いたのは、船から少しだけ見えたコンクリート作りの建物だ。
なんでも建設が途中で中止になってしまった病院だそうで、ベッドやらはさみやらがそのままになっているそうだ。
レンタカー会社の人は子供のころ、お約束だが、その廃墟に入っては遊んだらしい。
"ちょっとしたきもだめしが味わえましたよ"
なんだか映画の撮影に使われそうですねと言うと、笑っていた。
この廃墟はホテルの部屋からもしっかりと見えた。
レンタカー会社で手続きをして、いざ、空港へ。
大阪からやってくる友人が来るまで、好きなところを見に行こうと考えていたのだけど、実際にはそんな時間はなかった。
空港までの移動と昼食の時間を考えるとしょうがない。
昼食は最初から空港のレストランでと考えていたので、早速移動。
寒いだろうと思って着込んでいた上着を脱いでしまう。
エアコンを止めて外の風をとも思ったのだか、あまりにも湿気が多いのでエアコンをつけたままにする。
どこまで走っても左側はずっと海が続いている。
瀬戸内海とは違って波が結構強い。
海の色が深く、なんだかわくわくしてくる。
ラジオの周波数は合わせ方が解らず、CDデッキも着いていない。
でも頭の中では勝手に音楽が流れているから、気にすることはなかった。
到着した空港はこれまた想像していたよりも小さかった
おそらく私が今までに立ち寄った空港で今のところ一番小さいだろう。
飛行機の到着時間が迫っているせいか、エントランスには大勢人がいた。
取り急ぎレストランに行くと、それはレストランと言うよりもちょっと食堂っぽい感じ。
食券を買って注文するシステムになっている。
すぐ食べられるものがいいなと思い、屋久島そばを頼む。
屋久島そばは日本そばなんだけど、だしがやさしくて甘かった。
飛び魚でだしがとってあるんだそうだ。
トッピングにはさばの燻製やさつま揚げも乗っている。
それと、飛び魚のから揚げもついていて充分おなかいっぱいになる。
移動中ちょっと道草をしてしまったので、到着時間が迫っていた。
友人が出てくるときにはカメラを構えて待ち構えていたかったので、少しあせって食べ終える。
お客待ちの旅行会社の人やレンタカー会社の人たちに混じって私も"歓迎○○さま"っていう旗でも作ればよかったかなあなどとくだらないことを考えてしまった。
さあ、いよいよ友人がやってくる。
空港が小さいので飛行機の扉が開き、乗客が降りてくるところが丸見え。
彼らは、そのまま自動ドアをくぐってこちらにやってくる。
逆光で友人の表情までは見えなかったが、とりあえずカメラに収めた。
2ヶ月ぶりくらいの再会だ。
う~ん、長い。
そんなわけで、閑話休題。
まだちっとも本題に入ってないなあ。
「FRIENDLY」
WORDS & MUSIC PLAY BY 浅井健一





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