ちょっとばかり金欠なので、10数年ぶりにレンタルCDというものを物色する。
最初、ご機嫌でにぎやかな音楽を物色していたのだけど、ふと目に留まってしまい、借りてしまった・・・のが運のツキ。
山中千尋さんのピアノにすっかり魅了されている今日この頃。
とある場所で耳にした彼女のピアノがとても印象に残って、そのアルバムを手にしてからまだ2ヶ月もたってないんだけど、すでに3枚のアルバムを聴いた。
私の気持ちをくすぐったり、慰めてくれたり、あおってくれたりするこのピアノを弾いているのはどんな人なのかな・・・と例によって気になり始めた。
ちょっと調べたら、ジャズ賞(そういうものがあること自体今回はじめて知ったんだけど)を受賞するくらいメジャーなピアニストだった!
彼女のアルバムには、彼女自身がリスペクトするミュージシャンや作曲家の曲をカバーしたものが多いみたい。
実際、原曲を知っているとびっくりするくらいアレンジしてある。
だけど、不思議に原曲の匂いは残っていて、そこに強く惹かれたりするんだな。
一番最初に聴いた『マドリガル』では「スクール・デイズ」というタイトルで、「学生時代」がカバーされている。
最初ぜんぜん分からなくて、最後にネタばらし的な部分があるので、そこでやって"あ、そうか~!"と気がついたときには、心底やられた感じがしたけど、すごくうれしかった。
それで、すぐ彼女のアルバムを探したんだ。
今、はまっているアルバムは『ラッハ・ドッホ・マール 』というタイトルで、メジャーレーベル移籍第2弾だそうだ。
このタイトルはドイツ語で"とにかく笑おう"という意味だそうで、なるほど、とてもご機嫌になれる一枚。
その中で一番気に入ったのが「リーベスリード~愛の悲しみ」
アップテンポ気味な曲の中でちょっとペースダウンしてみる?というような落ち着いた雰囲気の曲。
だけど、途中から徐々に気持ちが高揚しちゃう感じ。
一番最後は、ギタリストがカッティングしているみたいなスパニッシュなリズムの連打になる。
そしてぱたっと消えちゃう。
なんか知らんが、ものすごくドラマチックなのだ。
またもやなんだか聴いたことあるんだけどな~という感じの曲で、気になったので調べてみたら・・・。
クラシックの曲だった。
原曲はバイオリニストで作曲家のフリッツ・クライスラーという人のものだった。
Amazonでこの方が弾いている「愛の悲しみ」を視聴することが出来た。
いや~、やっぱり、すごい・・・山中千尋。
どんなところで耳にしたのかは思い出せなかったけど、確かに聴いた事がある。
誰でもそうだと思う。
彼女のおかげで、知識欲のほうも刺激されて、気に入った曲の原曲探しをしては楽しんでいる。
誰だったか、なぜジャズがすきなのか聴かれて"目の前で音楽が生まれる瞬間を見ることが出来るから"と答えているのを読んだことがある。
山中千尋さんのアルバムを聴いていると、その気持ちがよく分かる気がする。
ジャズは、カバーして演奏するということは良くあるみたいで、それだけ自由度が高い音楽なのかなと・・・新たな世界にちょっとだけ足を踏み入れつつある今日この頃。
いや、今年もまた楽しみが一つ増えそうだな。
山中千尋さんの公式サイト
chihiro web
フリッツ・クライスラー自身が演奏する「愛の悲しみ」を視聴できるよ。
「リーベスリード~愛の悲しみ」
MUSIC BY Fritz Kreisler、PLAY BY 山中千尋(p)Larry Grenadier(b)Jeff Ballard(ds)




Lach doch malの訳が「とにかく笑おう」で
doch malを「とにかく」と訳す事にちょっとした感慨を覚えました。
全く本編と関係なくてごめんね。
投稿情報: 黄色の道化師 | 2009-02-20 17:24
>黄色の道化師さん
いえいえ、外国語がてんでだめな私としては、あなたのこういう知識がとてもありがたいです。
そして、外国語の訳を読んでこういう感想を持てる感性にちょっと嫉妬しちゃう^^
私は、外国の作家の日本語訳をよく読むので、死ぬまでにその中の1冊くらいは原語で読みたいという希望があるんですが、現実はなかなかうまくいきません^^;
投稿情報: 安井文@管理人 | 2009-03-06 08:57