音楽って、ものすごく直接的で生々しい。
好きなミュージシャンの音楽を繰り返し聴くのって、その人と対峙して会話しているのに近いと私は思う。
そういう感覚を持つようになったのは、私の音楽初めが歌モノだったせいなんだろうか。
だけど、インストゥルメンタル音楽も好んで聴くようになってからは、その思いはいっそう強くなったんだよね。
ミュージシャンが楽器を奏でるとき、何を考えてるんだろうと思う。
私はひたすら、その人の繰り出す音の流れを一音ものがさしたくないと音を追い続ける。
だんだん、世界はその音楽だけになって、音そのものを見つめているような錯覚が生まれてくる。
そうなると、その"場"には、その人と自分だけがいるような感覚に陥り、その人と自分との距離はほとんどなくなっている。
それって、ちょっとイカした(イカれた?)感覚だと思うんだよ。
もしかしたら、ミュージシャンの気持ちを知りたくて、そんな聴き方をするようになったのかもしれない。
ライブ会場でもそうやって、音を追い始めるとその人を見つめるというよりは、その人の繰り出す音を見るために目を閉じて、ひたすら頭を振ってしまう。
長いことそんな聴き方をしていた。
でも最近はちょっと違うんだよね。
もちろん、ソロになるとそんな聴き方に変わるけど。
目の前の集団が、音を出した途端に一つになる瞬間を目の当たりにするのは、ものすごく不思議な気分で、ものすごく楽しい。
そんな風に感じるようになったのは、自分がバンドをやっていたことも関係あるだろうし、いろんな人のいろんなライブを聴きに行ってることも大いに関係している。
この「JUKE BOX」を始めた頃とは、確実に音楽の楽しみ方が変わった。
今はとにかく、音楽に限らずなんでも楽しいと思えるんだけどね。
私の耳が変わる最初のきっかけになったのは、20代の初めによく聴いたTHE CHECKERSだったと思う。
彼らは私が中学生のときにデビューして、ものすごい人気のアイドルバンドだった。
その頃すでに、オフコースやチューリップ、イーグルスやTOTOを聴いていた私は、そんな彼らの音楽があんまりすきじゃなかった。
彼らが「NANA」という曲をリリースした時、私はそれを聴いてぶっ飛んだ。
ものすごくかっこいいロックンロールだったから。
それから私は、彼らの音楽を聴くようになった。
後で知ったんだけど、そのシングルをきっかけに、彼らはセルフプロデュースするようになったらしい。
ファンクラブに入会し、足繁くコンサートに通った。
10回くらい足を運んだかな。
私のライブ好きは彼らがきっかけだった。
彼らのライブは本当に楽しかった。
全部ホールツアーだったけど、座ったことはなく、いつも踊っていた。
といっても、ステージ上の彼らのステップを見よう見まねで足を動かしていただけだったけどね。
リーダーの武内亨氏がNHKで音楽番組を持っていて、そこでたくさんの洋楽を知った。(鈴木雄大さんが歌う姿を生まれて初めて見て涙した。)
THE CHECKERSの曲の中で、武内氏のものが結構好きだったので、彼がプロデュースすると聞いてそれなら楽しいだろうと思い、武田真治君の音楽を聴くようになったのかもしれない。武田真治君という存在を知ったきっかけが何だったのか・・・はっきり思い出せないんだよなあ。
まだ、BLANKEY JET CITYのことは知らない頃の話。
そして2回目の変化は、BLANKEY JET CITYだった。
彼らのライブは衝撃的だった。いろんなことが。
それをここで繰り返しはしないけど、昔書いたので、興味があれば読んでみてくださいな。
楽しいとはまた違う。
MCは一切なし、とにかく出てきて演奏をして、そして去っていく・・・。
機嫌がよければアンコールがあり、悪ければないときもある。
とにかく音がマシンガンのように襲ってきて、それが実に生々しい。
THE CHECKERSとはまるで違う。(しかし、メンバーは仲良かったらしい。)
とにかく究極の3ピースという編成のBLANKEY JET CITYが繰り出す音楽は、絶妙なバランスと不安定さとがあって、3人そろってじゃないと出せない音というのを持っていた。
スカパーの音楽チャンネルで、彼らが他のバンドと一緒にイベントに出演しているものを見たことがある。
その時、一番人数が多いバンドは7人くらいいたと思うが、一番音の層が厚く感じたのは、BLANKEY JET CITYだった。
バンド全体の音を楽しめるようになったのは、BLANKEY JET CITYを聴くようになってからだったのだ。
そして今、20代の前半に浴びるように聴いていた音楽を聴いてみると、ぜんぜん感じ方が違う。
本当にこの音楽を私は聴いてきたのか?と自問自答をするくらい、聴こえ方が違う。
それまで聴いてきたすべての音楽がはじめて聴く音楽のように感じて、とても新鮮だ。
そして話は初めに戻る。
音楽って、ものすごく直接的で生々しい。
特に管楽器は、その人の口元から音が繰り出されるから、じっと聴いていると息遣いまで聴こえてくるから。
昔聴き逃していた細かい音のつくりが如実に伝わってきて、なんかちょっと微妙な気分になる。
この人って昔ッからこんな色気のある音を出してたんだなあ・・・と、武田真治君のアルバムを改めて聴いて思う今日この頃。
つい最近のサックスを吹く姿って、LOSALIOSでの印象が強かったし、LOSALIOSがすごく好きだったので、ソロアルバムを引っ張り出して聴いてなかったから気がつかなかった。
TVでいろんなところで吹いていたようだけど、なんとなくTV番組に出てる姿はあまり見たくなかったので、敬遠していて・・・今思うとちょっと残念だな。
そして、武内亨氏のプロデュースのさじ加減が実に心地いい。
参加ミュージシャンは実はかなり豪華なので、サウンド全体のクオリティーも高い。
いまさら私が言うことではないが。
武田君がソロ活動していた当時、ライブツアーの模様を収めたビデオとLDが発売されて、私もLD版を購入して、今も手元にあるのだけど、肝心な再生機がすでにない。
DVDも発売されているけど、昔ワクワクしながらLDを再生したときのことを思うと・・・、なんだかちょっと躊躇してしまう。
あのLDが見たいってな感じで。
内容は一緒なんだけどねえ。(だけど、きっと近日中に買ってしまうだろう。)
そんなわけで、今日も私は彼のアルバムを聴いて微妙な気分を楽しんでる。
体が勝手に動き出して、今にも踊りだしそう。
「MOTOR WAY」
WORDS BY 冷牟田竜之 & MOTSU、MUSIC BY 冷牟田竜之、PLAY BY 武田真治



slanさんお久しぶりです^^
あなたの書く音と音楽の話が大好き、
自分に近いものあり、違うものあり・・・
そうですか~チェッカーズとは意外でした(笑)
でもある一時期から、いい曲だなぁ・・と聴き入る
曲がたくさんあったので、今思えばその頃からなんですね~。
最近すごく昔に聴いていた曲が懐かしく、
聴きたくて聴きたくて・・・
多分ネットで検索すれば簡単に入手できるんだろうけど、
なんとなく行動に移してはいないのですが♪
投稿情報: ゆみ | 2009-02-14 14:05
>ゆみさん
わ~ん♪
お久しぶりです~♪
そして、とってもうれしいコメントありがとうございます^^
チェッカーズ、意外でしょう?
よく言われます^^;
昔よく聴いた曲、私も最近聴きたくなってます!
今聴くときっとかなり新鮮ですよ!
ぜひ、行動に移してみてくださいね^^
投稿情報: 安井文@管理人 | 2009-02-14 23:14