おかげさまで、風邪はほぼ完治。
来週はここ最近で一番大きなイベント週間(!)となるので、それに備えて体力温存に努めたのがよかったかも。
しかし、昨夜は規則正しい正体不明な音のせいで眠りを妨げられ、真夜中に目が覚めてしまった。
私は規則正しく刻まれる音が大嫌いなのだ。(心臓の音もだめ)
気にしないで寝ようと何度も寝返りを打ったが、やればやるほど気になってくる。
その原因を突き止めようにもさっぱり分からない。
イライラしないために本を読むことにする。
昨夜選んだのは、森脇真末味さんの「アンダー」(文庫版)
「アンダー」は現在のところ森脇さん唯一の本格SF作品。
複雑な設定が綿密な物語の中で複雑に絡み合って進んでいくスリルのある作品。
連載は1991年~1992年頃。
まだプチフラワーを立ち読みしていた頃で(最近は質が変わってきたので読んでない)、どうせ単行本を買うのだからと、立ち読みでは流す程度に読んでいた記憶がある。
その後、プチフラワーコミックスから発売された2巻(1、2)の今作品を購入。
2001年には文庫本化された(なんとハヤカワ文庫JAだっ!)ので、貸出用に1冊購入。
その後はこの貸出用文庫本を手軽なので読んでいる。
もう何度も読み直しているのだけど、最近やっと物語の全貌が判ってきたような気になってきた。
物語の舞台は地球の上下が逆転した未来の地球。
人間の住める場所は限られていて、階級別に住む場所が決められている。
高い地位に行くにしたがって住む場所も高所になるらしい。
階級が上に行くに従って出産制限が設けられていて、おいそれと子供を生むことが出来ない世界。
主人公は誰なんだろうなあ。実は未だに私は分かってない^^;
物語の中心にはサラエという少年と彼の義妹ノヴァがいる。
気まぐれにノヴァを誘うサラエのことをノヴァは愛している。
階下では殺人事件が起こり続けているある日、ノヴァはサラエに似た少年に出会う。
彼には名前がなく、ノヴァはドギーと名づける。
サラエに似ているけどサラエと違って優しいドギーにノヴァは惹かれていくのだが、彼はいつも血の匂いをまとっていた。
そしてある日・・・。
この物語は2つの物語が交錯する。
1つはノヴァがサラエを追い求める冒険の話、もう1つはドギーの父親、ケイの物語。
唐突に2つの物語は入れ替わるので、最初はどうしてそうなるのか読みながら戸惑っていた。
そして、物語が終わり近くになるとこの2つの話は最初から切っても切れない1つの物語であることが明らかになる。
それは物語の中で描かれている世界にまで影響しているのだ。
この作品を読むといつも『ブレードランナー』を思い出すんだな。
SFとしての設定は実に巧妙で、最初はその部分に目が釘付けになっていた。
何度も読み返していくうちにサラエが本当は何を求めていたのかが気になってきた。
ちょっとだけネタバレをすると、サラエとドギーは一人の人間の表と裏と表現するのが適当だと思う。
ノヴァがドギーに惹かれるのもちゃんと理由があるのだ。
サラエは生き続けることを望んでいて、でも、彼のそれまでの人生とやっていることを見ているとなぜそうまで生きることに執着するのかがよくわからなかった。
でも、昨夜読んでいて、もしかしてサラエは、ノヴァの元に戻りたかったのかもしれないなあと・・・唐突に思った。
昨夜読み終わって、"ああ、そうだったのか~"となんかしらんがあったかい安心感がむくむくっと生まれてきた、この本を読み出してから初めてそんな風に感じた。(眠気もやってきた)
ほとんど内容に触れないままこんなこと書いて、なんのこっちゃ分からないだろうなあ。
まあ、機会があればぜひ、手にとって読んでみてくださいってとこかな^^;
さて、この本を読み終わった後、正体不明な音の正体に気がついた。
その正体とは、ベッドのすぐそばに置いてある置時計の振り子がR2D2のフィギュアにあたる音だったのだ。
なんだ・・・。
原因が分かったのと本を読み終えた達成感でその後は無事眠りにつくことが出来た私だった。
ごめんね、アールツー^^;
「MAD DISCO」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHRBETS




私もあの話はなんだかよくわかりません。
まぁでも単純に何かのメタファーなのがミエミエというのは読む甲斐もあったもんじゃないですよね。
昔、村上春樹の「羊を巡る冒険」の、羊は○○のメタファーなのだ、とうるさく主張をする奴がいて、当時村上春樹にもっと個人的なところで何かを求めて読んでい僕は賛成できかね閉口してました。
(一般にそれが解だとされている、とヤツ言うのだけれども)
投稿情報: むねお | 2008-11-21 14:53
私の中のでは「アンダー」はケイの話ですが(単にケイがとても好きなので)、全体からみればケイは裏の主人公でしょうか。
投稿情報: ハラ | 2008-11-22 08:15
>むねおさん
村上春樹・・・高校のとき好きな子が読んでいると聞いて、話題を合わせようと借りたなあ^^;
機会があったら読み返して見ます。
投稿情報: 安井文@管理人 | 2008-11-23 01:48
>ハラさん
ケイは、主人公のひとり。。。かなあとは思ってます^^
決して裏の主人公じゃないですよ!
彼なしにこの話は成立しませんしね。
主人公は一人・・・と考えるからややこしいのかなと思っております。
投稿情報: 安井文@管理人 | 2008-11-23 01:50