今週末、どうにもこうにも自室の納戸を片付けなければ・・・と本の山を整理し始めた。
3年は開いていない・・・今の私には興味がもてない本は中身を見ないで紙袋に入れる。(古本屋に持っていくため)
雑誌は紐でくくる。(捨てるため)
その中から、出てきたとある本を開いてしまい・・・整理は中断。
午前中まで読みふけっていた。
タイトルだけ見て、ピンと来る人っているかな・・・。
多分無理だろうな~^^;
"人間は脳の容量の70%を使用していないといわれている。
人間の持つ不思議な力はこの部分に秘められていると考えられている。
その使用されることのない脳の70%は、こう呼ばれることがある・・・
『NIGHT HEAD』"
(角川ホラー文庫 飯田譲治著「NIGHT HEAD /未来」より引用)
これは、14年位前に深夜に放送され徐々に口コミで大ヒットに繋がったドラマ『NIGHT HEAD』で冒頭に出て来るテロップ。
というわけで、久々に読みふけってしまったのはその『NIGHT HEAD』の脚本集と小説本。
飯田譲治著の『NIGHT HEAD TELEPLAY』と『NIGHT HEAD /未来』
当時から深夜番組を見たり聞いたりする習慣がなかった私は、レンタルビデオ店長の友人からこのドラマのことを教えてもらった。その友人は私がNHK少年ドラマシリーズファンだということを知っていて、"絶対嵌る!"といってこのドラマを紹介してくれた。
SFの中でも超能力者ネタは私の最も好むものだったから、案の定、あっという間に『NIGHT HEAD』に夢中になった。
超能力があったらいいなあ~と能天気にあこがれていた私は、そういう人たちが苦悩しながら悪を倒すという話が大好きだった。
『NIGHT HEAD』もそんな能天気な興味から見始めたドラマだった。
『NIGHT HEAD』は、念動力(サイコキネシス)を持つ霧原直人と読心力(リーディング)を持つ直也(後に予知能力と治癒能力も目覚める)の兄弟が、隔離されていた世界から社会に出てきたことでさまざまな人や事柄に出会い、最後には自分たちと同じように超能力を持つ人間たちと戦うという話。
兄の霧原直人を豊川悦司さん、弟の直也を武田真治君が演じた。
"に、兄さん頭が・・・"といって苦しむ武田君を"直也!!"といって抱きしめる豊川さんのビジュアルがとても美しくあやしかったので、女子高生を中心に口コミで人気が広がったと言われている。(確かに美しい・・・)
このドラマは2人の出世作といっていいと思う。
『NIGHT HEAD』が先だったか武田真治が先だったか・・・そのあたりが実にあいまいだけど、とにかくこのドラマの武田真治はなかなかそそるものがあって、彼を好きになるきっかけの一つだったことは確か。
この作品を見た後は彼の出演作は出来るだけ見るようになった。豊川悦司さんにしても同様だ。
『NIGHT HEAD TELEPLAY』は数年前に古本屋で見つけた。
購入して満足してしまい、実はその後、忘れてしまっていた。
昨日、何の気なしに本を開いて、脚本集だったことに気がついてそのまま読み始めてしまった。
脚本というものをまともに読んだことがなかったので、途中で飽きるかと思いきや・・・不思議なもので、ドラマの映像が頭の中で再生されてゆく。しかし、役者はこれを読んでせりふを覚え芝居をするんだよなあと別の意味で感慨深い。
『NIGHT HEAD /未来』は数年前に新刊として店頭に並んでいるものをそのまま購入した。
ぱらぱらめくってみるとどうやら劇場版後の霧原兄弟の物語のようだったので、気になって購入したのだった。
目次を見ると「第6部」、「NIGHT HEAD 外伝」とあり、どうやら「第6部」はドラマ・劇場版の続きらしい。
どうせなら、頭から読みたいなと思ったので、早速ネットでこれと同じシリーズの文庫本を探した。
残念ながら絶版となっていたので、古本を物色し直ちに注文。
届くまでに時間がかかるので、まずは「NIGHT HEAD 外伝」(「NIHGT HEAD DEEP FOREST」)から読み始めた。
10年以上のときを経てこの物語を読んでみて、私の興味は昔からずっと同じところをさまよっているんだなと感じた。
この物語は、自分たちが望まない特殊能力を持ってしまった兄弟の成長の物語なのだけど、超能力というのは単なる仕掛けに過ぎない。当時の私はその仕掛けの部分だけを楽しんでいたに過ぎず、それを軸に繰り広げられる人間ドラマとしてのこの作品の側面に気がつかなかった。
この10年ほどの間に読み漁った精神医学の本で仕入れた情報が物語の中にちりばめられており、現在流行っている"癒し"や"生まれ変わり"についても物語では表現されている。今読んでもまるで古さを感じない。
ドラマのほうは、当初低予算で制作されたようなので、今見るとチープな感じがあり、それはそれで私のような少年ドラマシリーズオタクなどがみるとそそられるんだな。劇場版はそれに比べるとすごく豪華だった。
「NIGHT HEAD 外伝」は霧原兄弟が15年間閉じ込められていた深い森の中にある超能力研究所でのエピソードが2つと戦いを終えた兄弟が再びこの森を訪れる話の3話からなっている。
不覚にも私はこの物語を読んで泣いてしまった。
兄弟は特殊な能力を持つがゆえに自分たち以外の人間との接触を極端に恐れているが、彼らが苦悩する内容はそのまま私の人生にも重なるところがある。
ほかの人と違うことを恐れたり、人と深く触れ合うことで引き起こされるマイナスのエネルギーやその逆のエネルギーなど・・・覚えていた以上に深い内容だったことに驚くと同時に、当時とはまったく違う気持ちで楽しみながら読んだ。
"必要な情報は必要なときに向こうから訪れるもの"という意識が私にはあるのだけど、その言葉も実は「NIGHT HEAD」からインプットされたらしいことが小説を読んでいて判明した。
同じ文章が出てきたので、びっくりしてしまった。
だから、昨日・今日でこの本を読んだことには、何か理由があるのかもしれない。(「NIGHT HEAD」的見解^^;)
不思議なもので、兄か弟の一人称で語られるこの外伝に出て来る兄弟はドラマより5年以上前の年齢なのに豊川さんと武田君の声に脳内変換されてしまう。それだけ、私にとってはこの2人以外のキャスティングを想像できないってことなんだ。
小説を読んでいても、ドラマ・劇場版の2人の影がちらつく。作者の飯田譲治さんももしかしたら、豊川・武田の作り上げたイメージで霧原兄弟を描いているのかもしれない。
ドラマと劇場版のほうも見直したいのだけど、残念ながら今は手元にない。
とりあえず、近日中に届くであろう小説版を読むという楽しみが出来た。
ところで、10年のときを経て『NIGHT HEAD』はアニメ版として完全版が制作されていたらしい。
『NIGHT HEAD GENESIS』というその作品。
終わりの2話は、ドラマ・劇場版ではなかったエピソードが加えられているらしい・・・見たいような見たくないような・・・。
(冒頭引用した部分のナレーションを武田真治君がやっているそうなので、かなり興味はあるけど)
とりあえずは、ドラマのほうの『NIGHT HEAD』を借りてこよっと。
あ、納戸の片付けは、本を読んだ後なんとか終わった^^
初志は完結された。
「70%」
MUSIC BY 蓜島邦明




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