『電車男』はすでにTVドラマ化、映画化されており、内容については説明するまでもない。
胡散臭い"2ch"出身のネタだったのが個人的に気に入らなかったことと、ドラマや映画で、この話がコミカルだったとしても美しい恋愛ものになるのを想像すると気持ち悪かったので、大ブームだった時期はすべてを素通りした。
それが、3年前に武田真治が舞台でやると知り、"えええええ????"と思いつつ、公演スケジュールに北九州が入っていたため、葛藤の挙句・・・武田真治@オタク青年はぜひ見たい!という気持ちが募り、チケット争奪戦に参戦したのだが、見事に破れた。
その後、DVD化されたことは知っていたが、舞台演劇をDVDでみるのってなんだか損した気分だと、見る機会を逸していた。
『エリザベート』からこっち、武田真治君の舞台モノが気になって気になって・・・片っ端から見ているのだった^^;
『電車男』の起承転結は知っているが、ドラマも映画も見る気がしなかった(今後もない)のでどんな展開か知らない。
舞台版は、"エルメス"なる女性は、声のみの登場。
舞台上には、主人公の電車男と彼に数々の助言を与える6人の"毒男"の部屋が作られていて、つねにこの7人がやり取りをするだけ。
中央に電車男の部屋があり、左右に柱だけで立てられた3階建ての狭い部屋が設置してあって、後の6人はその中でパソコンに向かう。
電車男の部屋の中央には大きなモニターがあり、芝居が始まるとメインでせりふを言っている役者の顔が大アップで映し出され、そいつが書き込む内容も2ch仕様で字幕として映し出される。
電車男がエルメスとのデートにまつわる話をする場面では、実際にその場所で撮影されたスチール写真が映し出される。
(実際にあの格好で撮影したんだ・・・さすがプロ、武田真治!)
電車男とエルメスの電話での会話でのみエルメスの声が使われる。
2時間ちょっとの舞台なのだけど、私はずっと笑いっぱなしだった。
しかし、後半に入るとそれなりにぐっと来るセリフや状況が出てきて、いつのまにか自分も電車男と同じようにどきどきしたり、悲しんだりしていた。
電車男の何が面白いのか。
それは、見ず知らずの男たちが画面に映し出される内容に反応して、各々が書き込みをするというリアルタイム性ではないかと思う。
その後、その痕跡がインターネット上でまとめられ、本としても出版されて、みなはそのリアルタイムでやり取りされた内容の痕跡を追うことでその場にいたような気になって楽しんだ・・・というのがブームの流れのような気がする。
ここではその内容自体が事実か否かはどうでも良いことなんだろうな。
当時の私は、そこの部分が胡散臭いなと思ったのだった。
舞台版はそのリアルタイム性が見事に再現してあるのがとても興味深く面白い。
これは、おそらくあとで編集するのも楽しかったんじゃないかな。
DVDではライブの臨場感はかなり薄れていると思うけど、役者たちのテンションの高さはかなり伝わってくる。
速いテンポで芝居はぽんぽんと進む。
舞台には好き勝手に画面に向かって書き込んでる連中しかいないのに彼らのやり取りに夢中になってしまう。
ストーリーテラーの役目を、ロム専(読むだけの人)のエリートサラリーマンが担っているのだけど、演じる河原雅彦さんがものすごくうまい。
舞台上にいち早く登場し、これから始まる電車男の物語を最初は傍観しつつ、失敗するところを見て楽しもうと思ってる。
それがいつの間にか、(全員の中で唯一の普通の男なので)こじゃれた居酒屋とか、見た目の注意点とかをいつの間にか書き込んでしまってる。やがて最後には電車男を励ましちゃってるんだよなあ。
武田真治のアキバ系オタクぶりは見事としか言いようがない。
だってどう考えても武田真治がアキバ系オタクなんて・・・考えられんもんな。
彼は"何か"に化けているときの演技が抜群に冴えている。
エルメスとデートするあたりから、普段の武田真治に近い風貌になるため、演技もテンションが少し普通になってくる。
その格好で、"ピーチ姫!"とか、言うんだもん・・・・そのちぐはぐさがね・・・笑えるわけなのだよ。
ただ、セリフ回しは相変わらずぎこちないところがあって、まあ、それはすでに彼の持ち味とも言えるけど、そのあたりが電車男ってキャラのぎこちなさに一役買っていたのが不思議。
この人は、舞台向きだなとこの頃思う。
もともと彼はミュージシャンだから、一発勝負には強いはず。
その他の出演者はモロ師岡さん、鈴木一真さん、佐伯新さん、脇知弘くん、千代将太くん。
意外だったのは、脇知弘くん(ついこの間『魔王』で一番最初に殺されたあの人だ)。
思いのほか熱演!
TVドラマではどうなのかなあと思っていたけど、いや、彼はなかなかいいです。
セリフ回しは、流れるように滑らかで、表現力もなかなか。
ほんっと、意外でしたな。
男7人が狭い舞台上で、座ったままとはいえ、喧々轟々わめき散らしている図を想像すると・・・おもしろそうだ・・・^^;
いわゆる舞台演劇は、たくさん見たことはないが、この舞台のようにセットが固定してあり、大きなモニターに俳優の演技が映し出されるというのははじめて見た。
モニター画面の切り替えタイミングもリアルタイムなのだろうか。
だとすると、担当スタッフも大変だ。
でも、彼らのおかげでこうしてすでに終わった演劇をDVDで楽しめるのだから、ほんっと、ありがたいことである。
再演は・・・ないんだろうなあ。
生で見てみたい・・・・ほんっと、残念である。
「男よ、それが正常だ!!」
WORDS & MUSIC & PLAY BY 斉藤和義




こんにちは。おじゃまします。
これは共同演出の大根仁さんの力が大きいです。大阪でエルメスのお皿が壊れるというハプニングがありましたが、すぐさまスクリーンの台詞を直して上手く持っていきました。真治君も上手にそれに合わせて。電車男は後から映像で見た方の評判が良くて嬉しいです。
投稿情報: アキ | 2008-09-29 11:45
>アキさん
とっさにセリフを変えたりしてるんだ・・・すごい現場。
じゃあ、カメラの制御も手動だったんだろうなあ。
大根仁さん・・・"おおねひとし"さんと読むんですね。
(思わず違う呼び方を^^;)
覚えておきます!
貴重なお話ありがとうございました^^
投稿情報: 安井文@管理人 | 2008-09-30 11:25
斉藤和義、昨夜ドーモに出てましたね。
投稿情報: むねお | 2008-10-01 10:44
>むねおさん
チェックしてますよ~ん♪
(まだ見てないけど^^;)
投稿情報: 安井文@管理人 | 2008-10-01 17:07
古着GETしてましたよん。
投稿情報: むねお | 2008-10-01 19:31
>むねおさん
そこはかとなく・・・彼は楽しそうでした^^
投稿情報: 安井文@管理人 | 2008-10-02 17:00