9月にミュージカル『エリザベート』を見に行くことになった。
職場にあったチラシにきれいに化粧をした武田真治君が写っていてあまりに美しいので、"見たいなあ"とつぶやいたら同僚も行きたいと言うので、チケットを取った。
話が分かりにくいので予習したほうがいいと同僚が言うので、その人から宝塚花組の『エリザベート』のDVDを貸してもらって見た。
(ちなみに同僚は、大の宝塚ファンであり、大のエリザベートファンでもある。)
私はヨーロッパの歴史には疎く、あまり興味もない。
子供の頃「ベルサイユのばら」が流行っていてアンドレに憧れたが、そのときも物語の舞台になっている時代や国にはあまり興味がなかった。
日本史とかかわるヨーロッパの歴史については、ついで程度には紐解いている。
宝塚についても、やはり子供の頃にTV放送で見た「ベルサイユのばら」と「百夜わが愛」くらいしか知らず、トップスターは?と言われて鳳蘭、安奈淳、純名里沙くらいしか出てこない。
とまあ、そのくらいヨーロッパ貴族や皇族の話に興味がない上に宝塚にもあまり興味がない。
そんなんで、このミュージカルを楽しめるかというのはかなり不安だった。
そもそもミュージカル自体が初めてなので、そのノリが大丈夫なのかってのもあるし。
とにもかくにも、"見ておかなくちゃ"という半ば義務感でDVDをまわしたのだった。
エリザベートは実在のオーストリア最後の皇后。
ハンガリーを独立させた功労者と言われていて、ハンガリーでは今でも愛されているそうだ。
ミュージカル『エリザベート』はその人の人生を描いているウィーン発のミュージカル。
1992年ウィーンで初演、日本では宝塚歌劇団が上演権を取得し1996年にはじめて紹介。
徐々に人気が出てきて、2000年から東宝が公演をはじめた。
チケット争奪戦が凄まじい人気作品らしい。
少女の頃エリザベートが死に掛けた時に一目ぼれして以後勝手に彼女を翻弄するものとして黄泉の帝王(死)トートというキャラクターが出てくる。
武田真治君は3代目トートとして2006年から出演している。
さて、肝心の宝塚花組の『エリザベート』なのだけど。
これがなかなか面白かった。
本来この作品の主人公はエリザベートなのだけど、宝塚では男役トップスターが主役を演じるというルールがあるので、宝塚版ではトートが主人公。
演じているのは春野寿美礼さん。
この人がとてもかっこよくてまさに帝王然としている。
上から目線でその他のキャラクターを見下す顔がなんともいえずはまっていて、あっというまにはいりこんでしまった。
春野寿美礼さんは、音の高低が激しく入れ替わるミュージカルナンバーを危なげなく歌いこなし踊る。青み掛かった銀髪の長髪と青いアイシャドーで中世的な冷たいイメージだ。(・・・顔色の悪いオスカル^^;)
狂言回しのような役割をエリザベート暗殺を実行したルキーニという男が担当する。
一番最初に飛び出してくるキャラクターで、ルキーニが気に入らなかったらDVDも入り込めなかったかもしれない。
このキャラクターはもしかしたらトートよりも舞台を走り回っている時間が多いんじゃないかと言うくらい出ずっぱりで説明しっぱなし。
ある意味おいしい役と言える。
宝塚ファンの同僚によると、この役を演じた人は次のトップスターを約束されているとか。
DVDでは瀬奈じゅんさんが演じている。(この人は後にエリザベート役もやったそうだ。)
申し訳ないが、エリザベート役の人には余り目が行かなかった。
この人が気に入らないと言うのではなく、劇中のエリザベートの性格が好きになれなかったので、魅力を感じられなかった。
もし、エリザベートが主人公だったら私はこの作品に途中で飽きていたかもしれない。
見終わった感想。
エリザベートって、トートが入れ込むほどのイイ女じゃないじゃん^^;
DVDで繰り広げられる物語は、トートが自分の恋のためにエリザベートと彼女を取り巻く状況を自分の思うとおりに運ぼうとして翻弄するようになっている。
トートは"生きたままで自分を愛してほしい"とエリザベートに望む。
当然、エリザベートは"死"のことなんて愛せない。
結局トートは、さんざっぱら翻弄した挙句、自分のところへやってこようとしないエリザベートをルキーニに暗殺させて自分のほうへ向かせる。
で、最後一瞬2人は愛し合うってところで終わる。
・・・う~ん。
なんかとても無理がある。
春野さんのトートがとても魅力的だったので、余計に最後が尻つぼみに感じた。
え~、それで終わり~??
というのが正直な気持ちだった。
そもそも。
死の帝王が普通の男のように人間の女を欲しがるかなあって私は疑問に感じた。
生きているエリザベートがトート(死)を愛するというのはどういうこと?ってのも疑問に感じた。
エリザベートが死ぬということは、トートの前も通り過ぎるってことじゃないのか?
じゃあ、トーとは何を望んでるんだ~??
いろいろ疑問が湧き出てきた。
それでいろいろ調べたら、宝塚版はトートを主役にすることで解釈が少し変わっちゃってるようなのだ。
それでちょっくらネット検索でエリザベートという歴史上の人物のことを紐解いてみた。
そうするとむくむくと想像の翼が広がり(!)、私の中でエリザベート像が浮かんできて、それに絡むトート像というのも浮かび上がってきた。
ついでに東宝版『エリザベート』についても感想などを紐解いてみた。
その結果、見に行く予定の武田真治@トート&朝海ひかる@エリザベートは、なんとなく私が思い描く解釈に近いんではないかと・・・俄然、楽しみになってきたってわけなのさ~♪
あとは、見てからのお楽しみ^^
「愛と死の輪舞」
WORDS & MUSIC BY MICHAEL KUNZE AND SYLVERSTER LEVAY、Japanese Words BY 小池修一郎、 PLAY BY 春野寿美礼




去年かな~、ウィーンオリジナル版が来日した時、
観に行ってきました。
内容は難しく感じたけど歌がとても上手くて
演じ手の感情がどっと溢れ出し言葉の壁を殆ど感じませんでした。
一応字幕スーパーはついてたんだけどね。
投稿情報: 黄色の道化師 | 2008-08-30 22:04
エリザベート・・・
実は宝塚も、東宝版も観ています^^
なにより楽曲が大好きで・・・
仕事で息詰まったりしたときに、車の中でひとり
今でもこの楽曲を私は歌ったりしています。
この曲達は、その昔演出家の小池さんが
涼風真世さんの演目のために使い、
そのときからとても好きだったのですが・・・
数年前博多座にて一路&内野版を観ました^^
内野トートは美しく、妖しく、悩ましく・・・
宝塚トートもよかったけど、トートは男優さんがいいと思いましたね^^
楽しんで来てねっ♪
(武田トートいいな~~)
投稿情報: ゆみ | 2008-08-31 09:15
>黄色の道化師さん
えええ!すごいじゃないですか~!
これってなかなかチケット取れなかったらしいですよ。
言葉の壁を越えて楽しめるって、すごいことです。
字幕スーパーってどこに出るの~^^;
投稿情報: 安井文@管理人 | 2008-09-04 13:29
> ゆみさん
ゆみさんも!!
確かに楽曲がすばらしいですね。
歌うのは難しそうですが、・・・すごいなあ。
>一路&内野版
もう見られない伝説となりつつある取り合わせですね^^
投稿情報: 安井文@管理人 | 2008-09-04 13:31
舞台の場合、大抵字幕スーパーは舞台の両横に出ます。
投稿情報: 黄色の道化師 | 2008-09-04 21:06
>黄色の道化師さん
そうなんだ・・・。
字幕も見て、舞台上の役者の演技も見る・・・となると、疲れそうだ^^;
言葉が分からないとなると、やっぱり予習は必要ですね。
東宝版見たら、ウィーンオリジナル版を見たくなってしまいました。
投稿情報: 安井文@管理人 | 2008-09-09 15:24