やっと冬らしい寒さがやってきて、今日は朝からそぼ降る雨。
その冷たさにちょっとへこみそうになりながら今日も始まった。
どうもお久しぶりです。
先々週沖縄に行ってきたので、そのときの日付でちょっとした旅日記をアップしています。
全部ではないですが、おいおい地味にアップします。
あと映画の感想も1本。
お時間ありましたらあわせてどうぞ。
で、今回は11日土曜日に初日を迎えた映画『転々』(転々とするの"転々"のイントネーションだそう)の原作の感想を。
10日土曜日に三木聡監督の最新映画『転々』が公開された。
主演はオダギリジョーと三浦友和。
借金取りと100万円で東京散歩をすることになった大学8年生の2人の珍道中。
名づけて東京お散歩ムービー。
三木聡監督×オダギリジョーといえば、「時効警察」「帰ってきた時効警察」の黄金バッテリー。
しかも、岩松了+ふせえりという時効課メンバーも出演しており、麻生久美子までカメオ出演していると聞いたからには、時効警察中毒者としてはどうしても見たいところ。
残念ながら、今のところ私の住む山口県内での公開は決まっておらず、一番近い場所でも福岡か広島の12月1日が一番早い公開なので、どちらにしても今月中に見に行くことは不可能に近い。
今回はとうとう我慢できず原作を読むことにした。
原作ものの映画については、映画化を知る前に読んでいたものはともかく、普通は映画の原作を読みたいと思うことはほとんどない。
本屋で手にとってみた原作「転々」は思いのほか私をひきつけたので、そのまま購入し3日で読み上げた。
すでに配役を知っているので、読みながら顔が浮かぶかなと思ったのだけど、思いのほかイメージは違っていてなかなか重なることはなかった。
原作は主人公の大学生(21歳)竹村文哉の語り口調で淡々と進む。
文哉自身も淡々とした性格で、21歳にしてすでに達観したものを持っている。
それもそのはずで、彼は3歳くらいのときまず母親に捨てられ、小学生では父に捨てられとある夫婦の養子になるが養母が蜂に刺されて死んでしまい、義父は詐欺でしょっ引かれ養母の後の養母にも捨てられてしまった。
生まれて初めて本気で惚れた女にも振られてしまい、天涯孤独のさびしい男。
散歩しつついろんななぞが明らかになっていくのだけど、チラッと見た映画の予告編に漂う緩やかな感じは原作ではあまり感じられずどことなく緊張感のある散歩。
なにしろ一緒に歩いている福原・・・自称サラ金の取立て屋を文哉は胡散臭いと思っているし、いく先々ではこれまた胡散臭い小さな出来事が多々起こる。
文哉の周りで起こっていることは結構ハードなのだけど、本人はそのことをちっともハードだと思っていないのが面白い。まあ、福原にしたって実は大きな秘密があってそのため文哉を引き連れて東京を歩いているのだけど、福原のほうが文哉よりは、感情の揺れが大きく一般的な意見も言う。
文哉は現代っ子という感じでものすごくさめたものの見方と冷静な受け止め方をする。
文哉の友人として分裂症を患っていて壮絶な最期を遂げる人が出てくるのだけど、彼に対しても文哉は冷静で納得できる意見を述べる。
自己顕示欲についての意見なのだが、精神を病む人は自分のことばっかり考えるからおかしくなるんですよ・・・みたいな内容で、思わず目からうろこが落ちた。
結論からいうととても面白しろかった。
普段一人称の小説をあまり読まないのだけど、主人公がすごく淡々と語るので、うるさい感じがしなくてするすると読めた。
この原作がどういじられて三木ワールドになっているのかますます興味はわくばかりである。
それから、自分の住む町を散歩したくなった。東京散歩にも興味はあるけど、この物語は私の住んでる町にももしかしたら潜んでいるかも・・・なんて思ったりしたからだ。
「破れた傘に口付けを」を原作の文哉にささげよう。
なんとなく斉藤和義さんを連想したので。
「破れた傘に口付けを」
WORDS & MUSIC PLAY BY 斉藤和義




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