1月18日放送分のNHK総合の『プロフェッショナル』という番組に今一番続きが気になる漫画を書いている漫画家の浦沢直樹氏が出演していた。
今最もはまっていて続きが気になってしょうがない漫画とは『20世紀少年』という作品である。奇想天外なSF冒険漫画だ。
『20世紀少年』を書いた人がどんな人なのか興味があり、インターネットでその創作について作者本人のコメントが読めないだろうかと探していて『プロフェッショナル』出演を知った。
浦沢氏は今、これのほかに手塚治虫大先生の名作『鉄腕アトム』の中の1話「地上最強のロボット」をベースに『PLUTO』という漫画も連載中である。(ちなみにこの作品での主人公はアトムではない!)
浦沢直樹氏の作品で耳覚えがあるとすれば、『YAWARA!』『MASTARキートン』『MONSTER』あたりだろうか。
そういえばつい最近『HAPPY!』というテニス漫画が2時間ドラマで放送されていたな。(見てないが)
『MASTARキートン』はアニメ化されてかなり人気を博していたと思う。
『MONSTOR』はただいまハリウッドで映画化中だそうだ。
主人公は日本人だが舞台がほとんどヨーロッパだし、でてくる人物も白人が多いので最もな話ではある。(個人的にはドイツあたりで映画化してくれれば結構えぐい作品が出来そう・・・などと思ったり。)ちなみに『20世紀少年』の実写映画化も日本で進められている。
私が一番最初に読んだ彼の作品は『パイナップルARMY』だった。
生まれてはじめて読んだ青年向け漫画で、ものすごく衝撃を受けて自分でも購入した。
もう十数年前のことだ。
傭兵あがりの日系人が民間人相手に戦闘訓練を施すというネタふりと少女漫画とは一線を画する絵柄やコマ割が新鮮だった。
以来、彼の作品のファンである。
番組では1週間周期で週刊誌の連載作品を仕上げるという浦沢氏の日常に密着していた。
時に作業を中断してインタビューに答えている。
スタジオでも司会者を交えて話していた。
浦沢氏は強面で迫力があるというわけではないが、存在感のある人だった。
どんな質問も軽んじることなくしっかり考えて自然に答えている。
口から出てくる言葉一つ一つが納得できるのは、彼が常に実を重んじる人だからだろう。
ものすごくかっこいいおっさん!
20年にも及ぶ週刊誌連載のために体を壊し、昨年は半年間連載を休止したそうだ。
なんでも体重を支える左肩が脱臼したままの状態だったそうで、スポーツ選手なら即引退というくらいの重症だったとか。
目黒にあるという彼のスタジオはシンプルで機能的な感じ、壁にずらりとギターが並んでいて、高価そうなオーディオ機器が並んでいる部屋が写った。あれは多分音楽スタジオに違いない!大学生の頃はロックスターを夢見ていたという。
何気なくギターを弾く姿にその腕前はかなりのものとお見受けした。
連載休止中にライブハウスでライブもおこなったそうで、番組中でその模様が少し流れた。
『20世紀少年』は、浦沢氏の自伝的作品という位置付けだそうだ。
ということは当然、主人公ケンジは浦沢氏がモデルだろう。
ライブハウスでギターをかき鳴らし歌う姿がそっくりだった!
『20世紀少年』の中でケンジが歌う曲も自分で作ったそうで、ライブハウスで歌っているのを番組内で少しだけ聴くことが出来た。
浦沢氏の作品は分かりづらいという評価をよく耳にする。
私も読みながらわざわざ込み入った方向へ話が進んでいくのは確かに感じる。
番組の中で浦沢氏は分かりやすいのは嫌だとはっきりコメントした。
だから頭を使って話を組み立てるのだと。
『20世紀少年』には覆面をした"ともだち"というキャラクターが出てくる。
目下のところファンはこの"ともだち"の正体は誰なのかという謎解きで盛り上がっている。
しかし、浦沢氏本人はあくまでもこの作品はSF冒険漫画でミステリーではないと思っていて、その謎解きにファンの興味が集中することに違和感を覚えてしまったという。
まるで自分の作品ではないような感覚を覚えてしまったということだった。
半年の休止は浦沢氏のもとに『20世紀少年』を取り戻す時間にもなったようだ。
『21世紀少年』というタイトルでその続きが今連載中である。
その浦沢直樹氏が愛してやまないアイドルがボブ・ディラン。
番組中、浦沢氏は仕事中ずっとボブ・ディランを聴いていた。
行き詰まった時はディランがフォークソングの弾き語りスタイルからロックバンド形式で演奏するようになってからのライブでファンから罵倒されながらもライブをやり遂げるディランの姿を思い浮かべるのだそうだ。
俺も負けないと思いながら。
そんなかっこいい漫画家浦沢直樹氏の聴いているボブ・ディランを私も聴きたくなったので、ベストアルバムを衝動買いしてしまったのだった。
「Like a roling stone」
WORDS & MUSIC & PLAY BY Bob Dyran




ゴメンゴメン。
題名だけ見て「コロコロ人生」の事かと思ってしまいました。
いつか読もうとか見ようと思ってるのが「MONSTER」なんだけど
なかなかお目にかかる機会がありません。
結局彼の作品はスポ根漫画しか読んでないテイタラクです。
投稿情報: 黄色の道化師 | 2007-02-06 21:36
>黄色の道化師さん
「コロコロ人生」!いいなあそれ!
でも、ボブ・ディランの曲はそんな能天気な歌詞ではないようです。
(珍しく歌詞カードをなめるように読んでいたりして^^;)
「MONSTER」はあなた好みだと思いますよ、うんうん。
超一級のミステリーの上に舞台はドイツですからね。
ただいま古本で物色しようかと考え中。
私は逆に浦沢氏のすぽコンが読めないんですよねえ。なぜか。
投稿情報: 安井文@管理人 | 2007-02-06 23:21