石田衣良さんの「ブルー・タワー」を読み終わった。
すごい超大作だった。
小学生の時に読んだことのある未来世界を舞台にした小説やら漫画やらを思い出しながら読んだ。
なんだか懐かしい感じ。
読んでいるうちに勢いがついてあっという間に読み終えてしまうような感じだった。
石田作品的にもSF的にも評価は低いけれど、まあまあいけていると私は思う。
アラが多いのは初めてのSFだからということにしておきたいなあ。
彼が使っている設定はそのままを受け入れると奇想天外すぎてついていけないかもしれない。
でも、けしてただの空想からきているものではないと思う。
インターネットのちょっと胡散臭いニュースサイトを覗いたり、本屋をぶらぶらして新書の目次だけ読んでる私からするとなかなか暗示的に見えて刺激的。
”おおお、取材というのはこういう形で生かされるのか~”と勝手な解釈で物語の進行とは関係ないところで感心したりした。
SFはそういうふうに拡大解釈して読むと結構面白いものです。
この作品は小説雑誌に連載されたものだったそうで、全体的な設定や人物の配置などが途中で尻つぼみだなあという感は否めないけれど、石田さんの並々ならぬ熱意を感じた。
石田さんの今までの作風から考えたらちょっと首を傾げたくなるような感じではあるけれど、ちょっと深読みしながら読んだので私は結構楽しめた。
しかし!未来世界を助けることで脳腫瘍がなくなっちゃうなんて愉快この上ない!
本来SFっていうのはこういう嘘を理屈をこねくり回してあたかも事実のように書いていいはずなんだよね。
それが今ではそういう部分はほとんどホラーという分野に持っていかれてしまってSFはちっともおもしろくないものに分類されてしまっている。
淋しい限りだ。
ところで、読んでいる途中で拾い読みした情報によると。
「ブルー・タワー」はどうやらスティーブン・キングの「暗黒の搭シリーズ」を意識しているとか。
そうか~それなら・・・と手にとってはみたものの。
キング作品を読み始めるのはちょっと勇気がいるのである。
著者:石田衣良
単行本: 445ページ
出版社: 徳間書店 (2004/9/16)
ASIN: 4198619182
「人間の100年後」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS




御薦めした甲斐がありました?(笑)
そうなんですよね。ここ近年は、SFがホラーの領域に寄っていっている感はものすごくありますよね。別次元の問題として扱う事で日常をクローズアップさせたい意識が働くのかな・・・。
そういえば、キング作品と石田作品のノリが似てるかも。不条理な人間の感情は、どちらかというとキングの方がウェットな気もしますが・・おっと、話がそれましたね^^;「暗黒の塔」は私も未読です。これから読んでみようかなぁ。
投稿情報: Heidi | 2006-09-22 00:34
>Heidiさん
も、もしかしてキング作品も読んでらっしゃいますね!!
うれしいな~♪
確かにキング作品はウェットです。
も~かなりそうです^^;
容赦がないって感じですよ。
「LAST」「ブルータワー」と続けて石田作品を読んだのですが、り石田さん叫びたいのかしら?となんとなく彼の熱い思いを感じてしまいました。
正直、「ブルータワー」はちょっと気負いすぎですけどね。
そういう気配が逆に面白かったですね^^
恩田陸さんの「小説以外」というエッセイで、ジャンル分けについての言及がありました。
彼女いわく、これほどいろんなメディアが増えて区別がつきにくくなっているのに未だにジャンル分けにこだわるのはおかしいんじゃないかと・・・。
一理あるかもしれませんね。
「暗黒の搭」実は第1巻を手に入れたんですけどね・・・^^;
とりあえず「夜のピクニック」を読み上げなくちゃです。
投稿情報: 安井文@管理人 | 2006-10-05 17:11