火曜日、浅井健一さんがDJを務めるNHK-FM『サウンドストリート21』の第2回目の放送があった。
今回は最初から最後まで録音成功。
しかし、アンテナの向きが悪いのか雑音多し。
若干の不満はあるが、聴き取れるのでいいとしよう。
今回はこの世界について語られた。
最近一番興味を持って自分でも色々思考していた話だったので、自然と耳が傾いていた。
非常にメッセージ性の強い内容で心に響いた。
しょっぱなから『SHERBET Street』の曲から始まり、すでにぐっときてしまった。
これは浅井さんの絵本『SHERBET Street』におまけとしてつけられているCDに収められている曲。
残念ながら、今は絶版になっていて新しく手に入れることが出来ない。
(数曲はSHERBETSのアナログ盤『AURORA』に収録されているようだ。)
このアルバムは、私の旅行には欠かせないものとなっている。
とても温かくやさしい感じで、聴いていると勇気が溢れてきてやさしい気持ちになれる。
おまけにしておくのはもったいないくらいの作品だと思う。
今回はこのアルバムをBGMに浅井さんが喋りつづけた。
世界の歴史がどんなふうに動いていったかを浅井さんは淡々と語りつづける。
世界は常に戦っていた。
自然界からしてそういう風に成り立ってきた。
弱者は淘汰され強いものが残ってきたんだと浅井さんは語る。
それは人間も同じだ。
彼の語っていることは、長い間私が疑問に感じていて、もしかしたらそういうことなのかもしれないと感じていたことへの1つの答えのように感じた。
彼の価値観を彼自身の口から語られる形で聴くのは初めてのことだったけど、それまで10年以上聴きつづけている彼の音楽から感じたそのものだった。
少なくとも、私はそう感じて嬉しかった。
一つずつ、今の世界の成り立ちの中で起きたことを知るたびに苦しくなったり悲しくなったり憤りを感じたりする。
でもそれは、私にはどうすることも出来ない事柄で、そのたび結局自分自身に立ち返ってくる。
自分自身が平常心でいられなければ、ほかのどんな事柄だって解決するのは難しい。
まずは自分自身が不安のないひとりの人にならなければ・・・私はずっとそう思いながら毎日思考を繰り返している。
いつだったか、ファンクラブの会報で浅井さんはこんなニュアンスのメッセージを書いていた。
今その会報がそばにないのでこれは正しい表現ではないけれど、意味は間違っていないと思う。
僕らは同じ船の乗組員。
船長は誰だか分からない。
僕らは顔を合わすことも話をすることもないかもしれない。
でも、みんな同じ船に乗って同じ所へむかおうとしている。
それがどこなのかはわからないけど。
浅井さんは私と同世代。
彼の音楽を知ってからずっといっしょに歩いているという感覚がある。
浅井さんと私の進む道は交わることはないけど、なんとなく同じ方向に向いて歩いているような気がする・・・そんな感じ。
それは私にたくさんの勇気をくれた。
ファンクラブの会報でこのメッセージを読んだ時、ちょっと涙が落っこちそうになった。
そう思ってもいいのだと・・・これほど勇気付けられる言葉はないと感じたのだ。
鈴木雄大さんの音楽はいつも私を導いてくれるという感覚で、浅井さんの音楽は同じラインで聴こえてくる。
どちらも私をカタチ作る一つ一つの音楽だ。
出会えてよかったと思う。
自分で判断して何かをやり始めよう。
何をやればいいのか分からなければ、とりあえず本を読もう。
何かをやり始めるのに遅くはないし、いくら時間が掛かってもいい。
だっていつか自立はしなくちゃいけないんだからと浅井さんは言った。
心の中で考えていたことを言葉に出されたような気がして不思議な気分だった。
たくさんの人がこのラジオを聴いていただろう。
それぞれがそれぞれの想像力で彼の言葉を感じて、それぞれの思考を繰り広げただろう。
反発や嫌悪もあったかもしれないが、それと同じくらいの共感があったと私は思うことにする。
そんなことを思考しながら、私は鈴木雄大さんの言葉を思い出していた。
孤独っていうのはね、共鳴するんだよ。
思考するとき、人はみんな孤独だ。
それを自覚する時、共鳴が起こる。
音楽はそれを呼び起こすもっとも単純でわかりやすいモノじゃないのかな。
NHK-FM『サウンドストリート21』
23:00~24:10(70分)
トップページで前回放送曲リストを見ることが出来ます。
「グレープジュース」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS




コメント