活字中毒発症中と先日書いた。
新書の教養書のことばかり書いてしまったので、そういう本ばかりを読んでいる印象をもたれたかもしれない。
でも、実際は新書を読んでいるのは風呂の中か寝る直前なので、それほど読みつづけているわけではない。
その他の時間で読んでいるものは、小説(SF、ホラー、恋愛など)、漫画が中心。
気に入った作品は日に何度も読み返したりしているので、実際は実にもならないような本ばかりを読み散らかしている。
その中で、ここ最近急激にひきつけられた漫画があったので書いておくことに。
その漫画は本屋で偶然見つけたもので、どんな人が書いていてどんな内容なのかもよく分からなかった。
第1巻の表紙で見返っているキャラクター(主人公だった)の雰囲気がものすごく私を呼んでいた・・・ような気がしたのだ。
漫画のタイトルは「蟲師」
このタイトルからしてもう妖しい。
私は、幽霊モノは苦手だけど妖怪などの妖しいキャラクターがたくさん出てくる系の読み物が大好きだ。
宮崎駿監督の「となりのトトロ」や「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などもそうだね。
この「蟲師」からはそういう匂いがぷんぷん漂っていたんだな。
そんなわけで、欲望に負けてしまいついつい内容を確認もしないで(漫画本はビニールで封印がしてあるからね)第2巻までを即買いしてしまった。
もろに「もののけ姫」の世界を感じてしまった。
物語の時代や場所は実在する日本のどこかをモデルにしてあるが、どこにもない場所。
物語のモチーフも古今東西の摩訶不思議な物語(日本を中心にしたアジアが多いようだ)をベースにしているようだけど、それをうまいこと作者風にアレンジして描いている。
"蟲"というのは、植物ではなくましてや動物でもない。
微生物や菌類とも違うもの。
解説によれば、それはもっと命の原生体に近いモノ達なのだとか。
見える人もいれば見えない人もいる。
"蟲"は、例えば"妖怪"のように人間を憎んで悪さをしたり、いたずらしたりすることはない。
あくまでも生命を維持するために集まったり"ヒト"に寄生したりするだけ。
寄生された場合は適切な方法をとれば体から出て行くこともある。
決して、"ヒト"に危害を加えようなどというような意志はもたない。
形や存在も曖昧で、"ヒト"とかかわる時にいわゆる科学では説明できない不可思議な現象が起こり、それによって初めて"ヒト"はその存在を知るのだ。
"蟲"の調査や探索、"ヒト"の世界に影響を及ぼしたそれを特定し、対応をしてくれるのが"蟲師"
物語は"蟲師"ギンコのかかわるそういった話が1話完結で語られていく形式をとっている。
ギンコは蟲を呼ぶ体質を持っていて、ひとつところに留まることができない。
蟲が集まりすぎるとよくないことが起るのだ。
そのため放浪の旅で各地を回りながら、"蟲"を調査・探索し、"ヒト"の世界に及ぼす不可思議な現象を解決する。
とまあ、まるで現実のお話のような設定だが一応これは作り話だ。
でも、世の中には科学では証明できない出来事もたくさんあって、幽霊や生まれ変わりなんかも信じる人がいるくらいなので、こういう曖昧な生命体がいてもおかしくはないなと私などは普段から思っている。
そういう気持ちをある一つの表現としてこうやって目にすることができて非常に嬉しい。
早く続きが読みたくて給料が出たらすぐに本屋へ残りを購入しに走った。
読めば読むほど浸透してきて、涙が溢れる物語もあった。
ところで、第1巻から一つ確信めいた気持ちがあった。
それは、作者が山口県出身じゃないかということ。
キャラクター達の言葉尻に山口弁の雰囲気を感じたし、あとがき漫画などで描かれているエピソードなどもそんなにおいを感じた。
で、6巻まで完読した後に作者のことを調べたところ。
やはり山口県出身の方であった。
恐らく山陰の油谷湾あたりの出身ではなかろうか?
なんとなくそんな感じがする。
さて、「蟲師」はアニメ化され現在フジテレビ系列で深夜に放送中。
インターネットで調べてみたら、評価がよくファンも多い様子。
九州の放送局で放送中だということが分かったので録画してみる予定。
あの不思議な世界がどんな風に動くのかちょっと楽しみである。
しかも、来年には実写映画化されるらしい。
ギンコはオダギリ・ジョー君。
他に江角マキコがキャスティングされているのだが、どのエピソードを中心に描かれるのか・・・こちらも楽しみである。
決して恐ろしいといった印象はなく、ただそこに何かがいるのかなあと想像させてくれるそんな作品。
機会があったら是非手にとって見て欲しい。
講談社の月刊アフタヌーンで連載中である。
「蟲師」についての情報はこちら
公式サイト「蟲師」
フジテレビ「蟲師」
蟲師空間
月刊アフタヌーン
「蟲宴」
MUSIC BY 増田俊郎




このイラストって、少しmisaに似ているね。最近の流行なのかなあ。
ギンコは、オダジョーなんだあ。みみさんが喜ぶ♪
投稿情報: sowon | 2005-11-30 21:17
>sowonさん
こっちではおひさしぶりですね^^
そうですか?misaのイラストに似てます?
広島でも深夜に放送しているようなので、よかったら是非!
アニメのギンコはちょっとオダギリ君を連想させましたよ。
こういう感じになるならいいかもなんて思いました。
投稿情報: 安井文@管理人 | 2005-12-01 10:51
slanさん、こんにちは。
金曜の深夜に、こちらでも放送されていました。
私の感想としては、slanさんが、作者は山口県の人ではないかと思われたのがよくわかりました。北海道の人には創造することの出来ない世界だと思いました。
一緒にしてもいいのか解らないのですが、島根の小泉八雲、鳥取の水木しげるの世界に通じているような気がします。神話とか、重厚な歴史観がなければ生み出せない世界のように思います。ところで、県境という言葉のイメージが出来ないのですが、やっぱり県が違えば気質も違ったりするものでしょうか?そして、よく行き来したりするものなのでしょうか?
ところで蟲と言えば、前にテレビの検証番組で夜泣きをする赤ちゃんの指から糸みたいなものが出てくると言うのを見たことがあります。いわゆる「疳の虫」といわれるもののようで、本当にでてきたのでびっくりしました。その後、泣かなくなったかどうかは記憶にないのですが・・・。
日曜日に、NHKのBSで山口県の特集が放送されていて、夕方少しだけ見たのですが、瓦屋根に白い壁の萩の町は素敵でしたね。雪も降っていたようですが、slanの街にも降ったのでしょか?
投稿情報: ポコリン | 2005-12-06 12:53
>ポコリンさん
風邪ひいていませんか?
今週、私の町にも初雪が降りました。
深夜だったので、朝起きて車に積もっている雪を見て知りました。
でも、ちょろちょろなので積もったりはしませんでした。
「蟲師」ご覧になったんですね^^
オープニングなかなかよかったでしょ?
今週も楽しみです。
そうかポコリンさんの場合、県境=海なんだ。
気軽に県境という感じではないでしょうね。
北海道や沖縄県以外では、県境は普段あまり意識されていないと思います。
県境で気質がくっきりはっきり分かれるということもあまりないのではないかな。
言葉などは県境に近づくにしたがって隣り合っている県の言葉のイントネーションが混ざってくるので不思議な感じです。
「蟲師」には山陰地方独特の世界観というのが反映されているように感じています。
そこには県という区切りはあまり感じられません。
ポコリンさんが感じられた島根や鳥取も山陰地方なので、作者も何か思い入れがあって取材しているのかもしれません。
原作には空きページに作者が昔おばあさんから聞いた話や近所の方から聞いた話がかかれているのですが、日本昔話そのものって感じの話ばかりです。
北海道にもコロボックルの神話がありますよね?
本州の各地にある昔話とはまた違った北欧の妖精伝説を思い浮かべてしまう私です。
アイヌの神話だと思いますが、北海道では一般的ではないのでしょうか?
「疳の虫」も作者的には"蟲"でしょうね~^^
本当に"蟲"だったのかも!!
私も見たかったなあ・・・。
ライアル・ワトソンという学者がいるのですが、この人の「シークレット・ライフ」(ちくま文庫)はポコリンさんの紹介してくださった摩訶不思議なお話が満載です^^
科学の外はまだまだ不思議なことがいっぱい!
投稿情報: 安井文@管理人 | 2005-12-07 09:32
>slanさん、こんにちは。
風邪の心配をしていただき、ありがとうございます。
10月のはじめに軽い風邪をひきましたが、今は大丈夫です。でも、札幌ではもうインフルエンザの患者さんが出たと言うことなので、気をつけなくちゃと思っています。
slanさんの「蟲宴」を読ませていただいて、結構、自分も摩訶不思議な世界が好きだったんだなぁと発見しました。
と、ここで思い出しましたが、昔、沖縄に遊びに行った時、鳥取出身の人と出会って、自分という言い方は相手に対して使う言葉で自分自身には使わないと言われたことありました。すみません、脱線しました。
コロポックル、懐かしいー!!小学生の頃は信じていましたね。
北海道の地名はほとんどアイヌ語から由来しているのですが、住んでいる地域は限られていて、観光地で見かけるだけで、身近で接したことはないです。だから、同じ北海道に住んでいても、どのような生活をしているのかよくわかりません。地産地消で、自分の住む所で取れたモノだけで生活をするって聞いたのですが、スーパーに行って買い物をしたりしないのかなぁ???
今週も、「蟲師」見逃さないようにします。
slanさんも、インフルエンザには気をつけてくださいね。
投稿情報: ポコリン | 2005-12-07 12:43
>ポコリンさん
ま、まさか・・・コロボックルが自産自消?
きっとアイヌ人ですね。
ちょっとどきどきしてしまいました^^;
でも、コロボックルもいたらいいのになあ。
「蟲師」は非常に日本人的な発想の作品だと思います。
こういう作品が面白いと感じられることが嬉しいですね。
インフルエンザは今年も予防接種を受けました。
スポーツ事務通いのおかげで少しずつ免疫力も回復しているのかも。
といっても、予防はしなくちゃ・・・ですね^^
投稿情報: 安井文@管理人 | 2005-12-13 17:20
>slanさん、こんにちは。
「異邦人」にこちらの話題を振ってしまい、ごめんなさい。
しかもまたずれてたし・・・。
地産地消に答えてなかったと気になって、またカキコしました。
地元で生産したものを、地元で消費しようという意味で、今、北海道ではそういう運動が展開されているのですが、アイヌの人たちは、自給自足の生活をしているということを言いたかったわけです。本当にごめんなさい。
投稿情報: ポコリン | 2005-12-18 10:59
>ポコリン さん
気になさらないでください^^
どこにコメントくださっても大丈夫ですよ!
自給自足については、つまるところはそれが安全で自然な形なのではないかと私も考えます。
友人にそういった生活を始めた人がいて、話を聴いてもうらやましくもあり自分に出来るかなと考えたりします。
アイヌ人はれっきとした一つの文化をもつ人たちだと私は思っているのですが、自分たちの生活を自然に守れる姿はかっこいいし、自分も自分で自然な姿で生活できるようになりたいなと思います。
貴重な情報ありがとうございました^^
投稿情報: 安井文@管理人 | 2005-12-18 23:43