平原綾香さんの新しいアルバムを買ってみた。
TVで彼女の歌う「言葉にできない」を耳にし、その全体を聞いてみたいと思ったので。
これがなかなかいいアルバムです。
実は、申し訳ないが私は平原綾香さんの歌をちゃんと聴いたことがなかった。
かの大ヒット曲「ジュピター」でさえ、実はまだ本人が歌っているものをフルコーラス聴いたことがない。
カラオケで誰がが歌っているものは聴いたことがあるのだけど。
でも、ぱっと聴き印象に残る声の人だなあとはずっと感じていた。
とにかく「言葉にできない」は本当にジャパニーズスタンダードになったのだなあと改めて思ったわけなんだけど、実はそれ以上にもう何度カバーされたのか分からないスタンダードもある。
それが「翼をください」だ。
これは、私が小中学生の時には音楽の教科書にのっていて、合唱などやると必ずどこかが歌っていた。
学校で必ず歌う歌なので、みんなそれほど意識していないだろうけど、これほど長く歌われているフォークソングもそうそうないのではないかと思う。
どんなアレンジで誰が歌ってもこの歌の持つイメージがずっと変わらない。
今回聞いた平原綾香さんのもそうだった。
オリジナルは赤い鳥という伝説のフォークグループが歌っている。
ハイファイセットと紙ふうせんの前身だ。
ハイファイセットは「ミスターサマータイム」が有名で、ハーモニーが美しいスタイリッシュなコーラスグループだ。
対して紙ふうせんは「冬が来る前に」が有名で、こちらも男女(ご夫婦なのだが)のハーモニーが美しいが、情緒的でフォークソングっぽい曲が多かった。
この2つのグループがもとは1つだったというのが私にはミラクルだった。
ちなみに赤い鳥が解散するとき、ハイファイセットのほうが当時2人組みだったオフコースをメンバーに誘ったという有名な話がある。
不思議だが、平原さんの歌うこの歌は赤い鳥の歌うそれとイメージがよく似ている。
赤い鳥でメインボーカルを取っていた元ハイファイセットの山本純子さんの声の印象が平原さんの声に似ている。
もちろん歌唱方法や声の高低はそれぞれ違うのだけど、2人の声の持つトーンがよく似ていると思うのだ。
アルバムトップを飾り、TVでもよく歌っている荒井由実(松任谷由実)の「晩夏(ひとりの季節)」でもそういったことを感じた。
よく自分に合う曲を見つけるものだ。すごい!
彼女の声は特別な感性が感じられて、それがちょっと浮世離れした雰囲気を醸し出していると思う。
特にさだまさしの「秋桜」はアレンジにびっくりさせられたんだけど、いや、こういうアプローチもあってしかるべきだよなあと感心してしまった。
どうして今まで誰もしなかったのだろうね。
やはり、山口百恵さんの歌ったこの歌のイメージが強く植えつけられているせいなんだろうか。
その他のラインナップは、オリジナルはあまり好きではない曲ばかりだったんだけど、平原さんの声ならいいなあと思った。
やはり、声の持つ印象というのは大切。
生命力のある歌がその歌をうまく生かせる声に出会えたアルバムだと思う。
やられた!
「翼をください」
WORDS BY 山上路夫、MUSIC BY 村井邦彦、PLAY BY 平原綾香




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