先週土曜日、わざわざ早起きして見た映画は「メゾン・ド・ヒミコ」
ここ最近見た作品(ドラマ含む)の中では絶品。
久し振りに優しくて安らかな気持ちになれた。
解説を読んだ時点で、絶対見に行こうと決めたんだけど山口県は上映予定がなかった。
普通なら、そこで諦めてしまうのに今回はなぜだかどうしても見たくて、ちょうど雄大さんのライブもあることだし・・・ということでめでたく見ることができた。
なんともいえない余韻が残って、未だにこの映画を見たほんのり幸せな温かい気分が残ってる。
なんだか知らないがとても前向きな気分。
映画はそんなに幸せいっぱいな内容ではなかったんだけど。
なんだか希望が湧いてくるような感じだったんだ。
ある日主人公のところに美しい男が尋ねてくる。
彼は、彼女の父親が死にかけているから会いに来てくれといった。
だけど、父親がいるのはゲイの老人ホーム。
つまり父はゲイで、その美しい男は父親の恋人なのだ。
彼は、恋人に何とか娘に合わせたいと会わせたいと願っているのだ。
主演がオダギリ・ジョー君だから見に行ったと言っても過言ではないこの映画。
オダギリ君はすばらしかった。
彼はとても美しい男だ。
ここ最近、男の人の後姿にどきどきしたのはソ・ジソブ君以来だな。
ただちょっとアップになると肌が気になるものの、立ち姿は完璧といってもいい。
彼が春彦役に選ばれた理由は、男性から見ても色気がある男だからだそうな。(監督談)
春彦は、主人公 沙織(柴崎コウ)の務める塗装会社専務の細川(西島秀俊)でさえ、興味をもつくらいの色気をもってる。細川は女子事務員を食いまくりの無類の女好きなのだ。
それとなくくどくシーンが出てくるが、なんだかとても滑稽でおかしい。
細川が本気にしたっぽいのが笑える。
対する柴崎コウ嬢は、眉間にしわを寄せた女の子をやらせたら、今、右にでるものはないだろうなあと密かに思っているんだけど、これまたぴったりはまっている。
適当に暗くて適当に純粋で適当にバカで・・・・。
つまりわりと野暮ったい女の子。
この野暮ったい女の子が、ゲイである春彦が近づくたびに意識して萎縮しまくりなのがなんだか可愛い。
ゲイなんて気持ち悪いと思いながらも心優しいゲイのおじさんと打ち解けてしまう。
父親を嫌いながらも眠る父親の前で別の男の話をする春彦をいさめたりする。
最後まで崇高な感じがするのが沙織(柴崎コウ)の父親である卑弥呼(田中泯)。
彼(あ、彼女だ)は末期がんでいつ死んでもおかしくない状態。
残る時間を心静かに過ごそうとする卑弥呼。
沙織が現れてもそれは代わらなかった。
ただ死ぬときをじっと待っている卑弥呼のそばで若い恋人春彦はそれを見つめることしかできずに絶望にとらわれかける。
父と母との秘密が沙織の知るところとなり彼女はショックを受ける。
そんな中ひょんな事から2人はお互いを意識するようになる。
2時間15分もあるこの映画、長さは感じたんだけど「え~まだ終わらないの?」ではなく「まだ続くんだ♪」という印象を受けた。
とにかく物語はゆっくり進んでいくし、登場人物の細かい背景や気持ちの動きなんてものも懇切丁寧に語られたりはしない。
とっても不親切な映画だ。
でも、いわゆる行間を読む系の映画でありながら誰でも体験したことのある違和感が画面いっぱいに描かれている。
きれいなまま置いておきたいことと目を背けられない現実が同時にやってくる。
実際の生活なんてそんなものだ。
そういう部分になんとなく共感する。
画面の中にある人間関係はかなり極端で実際の生活ではありえないものなのだけど、人と人の係わり合いという部分においては、自分の生活にある人間関係でも同じことはあると妙に納得する。
客観的に見れるぶんみんな素敵な人に見える。
ゲイを馬鹿にして意地悪をする中学生も、妻子がありながら女子社員とエッチしまくりの細川でさえもなんだかとても可愛い人に見える。
ラストシーン。
お決まりのハッピーエンドには程遠いものだけど、みんなの笑顔が心の中に広がってとても温かい気持ちが生まれた。
希望をもつとはこんな感じなのかもしれない。
「メゾン・ド・ヒミコ」
ジャンル : 人間ドラマ
製作年 : 2005年
製作国 : 日本
製作 :「メゾン・ド・ヒミコ」製作委員会
配給:アスミック・エース エンタテインメント
監督:犬童一心
脚本:渡辺あや
音楽:細野晴臣
出演:オダギリジョー、柴崎コウ、田中泯、西島秀俊、歌澤寅右衛門、青山良吉、柳澤愼一、井上博一 他
「母の教え給いし歌」
WORDS BY 、MUSIC BY Antoni'n Leopold Dvora'k、PLAY BY オダギリジョー、青山良吉、柳澤愼一、井上博一 他




柴崎コウ嬢~たしかに眉間にシワよせたら魅力的かも。歌も上手いし、天は2物を与えましたね。「黄泉がえり」でも、最初と終わりに少ししかでないのに、存在感ありずきました。
不思議な自分の世界を持っている踊り手の田中泯の演技にも、かなり興味あります。
投稿情報: | 2005-10-23 18:03
あ、名前入れなかったのに、送信受付されちゃった。ごめんなさい
投稿情報: sowon | 2005-10-23 18:04
>sowonさん
田中泯さんは圧巻でした。
セリフはかなり少ないですが、たっているだけで自己主張をしているような感じで。そこだけ空気が違うんですよね。
あのお方と2ショットでも引けを取らなかった柴崎コウ嬢はすごい人だと思います。
「黄泉がえり」はほとんどセリフもなかったのにね。
今後が楽しみな女優です。
投稿情報: 安井文@管理人 | 2005-10-24 08:51