※「おんなのこ物語」読後、「緑茶夢-スラン-」を読み直して改訂^^;※
私は生粋の少女漫画愛好家である。
その中でも一番のお気に入りの作家さんの作品には20年以上前に出会った。
数年をかけて全作品を集めたものだ。
今考えると、本屋回りをして好きな作家の埋もれている本を探すのはとても楽しい作業だったなあと思う。
とても懐かしい。
その作家の作品にバンドを扱ったものがあった。
森脇真末味さんという作家の「おんなのこ物語」と「緑茶夢(グリンティードリーム)」という作品である。
「おんなのこ物語」は現在、廃刊になっているので新刊を手にすることができない。
でも、このごろは森脇さんの作品が次々復刊しているのでもうそろそろ復刊じゃないかなあと楽しみにしている。
せっかくだから、購買意欲を駆り立ててもらえればいいなあという野望を抱きつつ。
今回は復刊済みの「緑茶夢(グリンティードリーム)」について。
この作品と「おんなのこ物語」は実は微妙に繋がっていて、どちらを先に読んでも面白い。
作品はこちらのほうが先んだけど、物語は「おんなのこ物語」のほうがちょっと昔の話である。
この作品に出て来るベーシストが後にプロデュースするバンドの話が「緑茶夢」で、そのバンドの名前はSLAN(スラン)。
若干16歳のヴォーカルと彼とは10も歳の離れたバンドメンバーがいろいろなことを体験し、まとまっていく過程を描いている。
・・・う~ん、端的過ぎるか。
一番最初の話が、1979年の作品だからすでに26年がたっているんだなあ。
計算したのは初めてなのでびっくりしてしまった。
そんな昔の作品なんだなあ。
でも、今読んでもぜんぜん古く感じない。
内容は、当時キラキラお目めめ全盛の少女漫画界ではかなり異色な内容だったと思う。
だって、女性キャラクターは化粧っ気のない地味なドラマーひとり。
色恋沙汰は皆無で、ほとんどがバンドメンバーの衝突の話。
とにかく話の中心はバンド。
当時、かなり不評だったようで発行部数が少なかったためファンの間でも手に入れられない人もいたらしい。
森脇さんは、もともと漫画家になりたかったわけではないそうで、大学時代から活動していた同人誌に書いた漫画をファンが出版社に持ち込んでデビューが決まったという話である。
森脇さんの描く男性はとてもかっこよくてセクシーだ。
もともと漫画好きが昂じて独学で漫画家になった人たちと違い、大学で絵画の基礎を学んだ人なのでデッサンがしっかりしている。
なんでも作品のキャラクターごとにクロッキー帳1冊分は書き込むという話しだ。
そのクロッキー帳をのぞいてみたい。
とにかく演奏中の絵がすばらしい。
動きが如実に表現されていて、本当に音が聴こえてきそうなのだ。
ドラマーの手首の返しとかギターのカッティングとか。
とにかく・・・読んでみてほしい。
スランは、水野礼二がマネージメントをしているセミプロバンド。
彼は、背の高い色男で私がシリーズ中で一番好きなキャラである。
バンドのために日夜アルバイトを掛け持ちしている。
彼は超美人を見てどブスだというくらい美的センスには欠けている。
ど近眼でヘビースモーカー。
その水野が拾ってきたのがヴォーカルの阿部弘。
高校もろくに出てない上にちょっとした神経症の持ち主。
やせこけてバックスタイルが女の子みたいなのでしょっちゅう痴漢に合っている。
水野がいないと何もできない。
水野の従妹でスランのドラマーである水野雅子は水野に弘のお守をお押し付けられている。
なぜなら弘が唯一興味を示した女性で、なおかつやる気まで起こさせてしまうからだ。(いわば女神的存在?)
そして、年中振られ虫の上、欠勤続きのため郵便局員を首になりかけのギターの鈴木、土方で食いつないでいるらしい頼りになる弘の兄貴的存在であるベースの豊田、見合い結婚で所帯持ちの手堅いキーボード弾き本田。
スランはこの5人でやっている。
弘以外は、水野が弘のために集めたテクニシャンばかりで、ライブでは弘がやりたい放題。
他のメンバーはそれに合わせているだけ。
練習も弘は気が向かなければ歌わない。
最初はそんな調子だったのだが、それがだんだんまとまってくるわけだ。
読む人によって聴こえてくる音楽は違うようだ。
ちなみに私は・・・。
やめておこう、先入観はできるだけ排除したほうがいいから。
森脇作品には男性ファンも多い。
硬派な内容が多いせいだと思う。
それから、彼女の描くキャラクターがみんな生きているから読んでいてわくわくする。
ちょっと少女漫画のカテゴリーに収めるのは無理な気がする。
ここ数年は新作の発表がなくファンは首を長くして待っている状態。
私も思い出しては、「おんなのこ物語」と「緑茶夢(グリンティードリーム)」を読み直している。
そして、読み直すたびにやっぱいいよなあ~♪と思うのである。
ところで「アンバランス・シティ」は阿部弘の作ったスランのオリジナル曲である^^;
どんな曲なのか聴いてみたいといつも思うのであった。
森脇作品については本当に面白いものが多いので折にふれて紹介していく予定。
※蛇足※
復刊ドットコムという既に廃刊になっている書籍の再販交渉をしているサイトで森脇真末味作品についても復刊活動をしているので、ぜひ覗いてみて欲しい。
『森脇真末味』 復刊特集ページ
「アンバランス・シティ」
WORDS & MUSIC BY 阿部弘、PLAY BY SLAN





いつか書くだろうな、と思ってたら
やっぱり書きましたね。(笑)
いまだに弘君は私にとっては
あなたの好きなあのボーカリストのイメージです。
従って「アンバランス・シティ」も
そういう感じではないかと勝手に想像してしまいます。
個々の思い入れや感じ方、聴き育ってきた環境により
聴こえてくる音楽が幾通りもあるというのは
小説や漫画のいいところですね。
投稿情報: 黄色の道化師 | 2005-06-28 10:54
>黄色の道化師
いらっしゃいませ~♪
かぎつけるのが早いですねえ。
実はいつ書こうかずっと考えてたんですが、今がチャンスと思いまして。
私も弘はすでに"彼"のイメージで出来上がっています。
書きたいけど・・・やめときます^^;
音楽が聴こえてくる作品って結構ありますよね。
また何か取り上げてみようと思います。
投稿情報: 安井文@管理人 | 2005-06-28 11:58