「CODE46」という映画を見た。
SFって言うのは、なんでもありの無法地帯だなと改めて思った作品。
この映画は、SFというエッセンスがないと元々成り立たないストーリーだと思うけど、世間一般の人の持っているSF映画とはかなり趣が違う。
厳密な意味で、SFとは言いがたい作品かなと思う。
舞台は近未来の上海。
クローン技術が進んだ結果、同じ遺伝子を持つ者同士が交わることを規制する必要が出てきた。
タイトルの「CODE46」とはそれを禁じる法律のこと。
世界は内と外に分けられ、許可証がないとその2つの領域を行き来することが出来ない。
内は、ある一定のルールによって統制された世界で、外はその統制からはみ出してしまった人たちがいる世界。
その許可証の不正コピーの調査によって上海にやってきた中年男性(ティム・ロビンス)が容疑者である女性(サマンサ・モートン)に向き合った瞬間、二人は恋に落ちてしまう。
そういえば、イ・ビョンホンの「純愛中毒」も禁断の愛を扱った映画だったなあ。
この映画は、日本人の平均的な倫理観からいうと、韓国でタブー視されている一点に関しては日本では昔から当たり前だったことなのでそれほど衝撃的な内容とは思わなかった。
それでも、主人公の取った行動によって決まるエンディングにはショックを受け、私はその後について妄想して結構どんよりした気分になった。
その後、前向きな妄想に変化したけど。
そして、「CODE46」も同じように禁断の愛を扱っている。
「純愛中毒」と比較するのがそもそもおかしいかもしれないんだけど、たまたま禁断の愛をテーマにした映画を続けてみたので、どちらが自分にとって受け入れやすいだろうと考えた。
この映画のエンディングを見て主人公のその後について妄想してドンよりした気分になったのは「純愛中毒」と同じだけれど、どちらが自分の理解の許容範囲かといわれれば「純愛中毒」だな。
この映画の仕掛けがそもそも奇想天外(いや、すでにそうでもないのかもしれないが・・・)で、私自身が許容するにはあまりにも知識をもっていない事柄を扱っているので、その部分に対する嫌悪感が強く出てしまった。
そこを考えずに二人のラブストーリーだけを追うことが出来れば、これは美しくも哀しい純愛物語だと思う。
でも、その哀しい物語が起こったそもそもの発端を思い起こせばこの映画で意図的に仕掛けられた運命に立ち戻ってしまうので、そこでまた嫌悪してしまい思考停止してしまう。
同じ嫌悪感を私は「A.I.」で感じた。
あの映画は確かに涙が溢れた映画だったけど、私は感動できなかった。
かなり内容に固執した感想になってしまったけど、映像はとても美しく無国籍で時間の流れを感じない演出は美しいと思った。
近未来が舞台なんだけど、特撮やセットを使わずにその雰囲気を出しているところは敬服する。
すばらしい。
何も考えず流れる映像を見るだけで、いいのかもしれない。

「CODE46」
作年:2003年
製作国:イギリス
監督:マイケル・ウィンターボトム
製作: アンドリュー・イートン.
音楽:ザ・フリー・アソシエイション
出演:ティム・ロビンス、サマンサ・モートン、オム・プリ、ジャンヌ・バリバール
ジャンル:SF
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
「はくせいのミンク」
WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY SHERBETS




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